「自然界から宇宙に広がるミウラ折り」学んで折ろう
晴天に恵まれた11月20日(日曜日)、第36回ちがさき宇宙教室、コズミックカレッジ・ファンダメンタルコースを開催いたしました。
今回の講師は、株式会社ミウラ折りラボの阿彦由美さん、稲憲二さんで、ミウラ折りの秘密と魅力について、講義と工作の指導をしていただきました。
ミウラ折りは、東京大学名誉教授の三浦公亮氏によって考案され、平行四辺形の連続で構成されている独特の折り方です。
人工衛星の太陽光パネルの展開技術に活用されるなど、今後も宇宙開発に必要な技術の一つです。
ミウラ折りはたとえば地図では、通常私たちが折るような直角に折る折り方を続けた場合には、瞬時に広げて瞬時に畳むことはできません。ミウラ折りで折られた地図ならば、瞬時に広げて、畳むこともできます。
教室では、最初にミウラ折りの基本の折り方を学びました。また、基本を押さえて、立体的な富士山を折る工作にも挑戦しました。参加者のひと折り、ひと折りにとても熱が入っていて、丁寧に折り込む姿が印象的で、時間はあっという間に過ぎました。
次に、各グループごとにA1サイズと模造紙大の大きな紙で、日ごろ私たちが行っている直角に折る折り方とミウラ折りで折り畳む方法で比較実験をしました。
直角に折る折り方では、一折りごとに小さくなるものの、厚みが増すときれいに折れなくなりました。一方、ミウラ折りでは折り進んでも、とてもきれいに折り畳むことができ、各グループごとに子ども2人で両端を引っ張ると、瞬時に広がり、会場から歓声があがりました。
今回の宇宙教室では、各グループでミウラ折りの授業に対する感想と宇宙に行ったら何をしたいかをみんなでミウラ折りした大きなA1サイズの紙に書き込みました。なぎさギャラリー内の「宇宙飛行士展示コーナー」に11月23日から展示しますので、ぜひご覧ください。
ミウラ折りを学びます 講師は阿彦先生(株式会社ミウラ折りラボ)
ミウラ折りの折り方を使って、富士山を折って作ります
色をつけるとこのような感じになります(イメージ)